ねこめしはっかーです。

書く仕事で生きたい、隠し事はあまりない26歳無所属。Jリーグが好きなのでサッカーについてたくさん書いていますが、実はルールが全然覚えられません。オフサイドについては諦めました。

中学の同級生(おとこ)と12年ぶりに偶然再会した

(恋の予感をかみしめながら読み進めて下さい)

 

私は中学時代、生徒会に所属していた。

何をやっていたかというと、何もやっていない。

厳密に言うと書記をやっていた。

年に1回、全校生徒が一堂に会する「生徒総会」の書記だ。

それ以上でもそれ以下でもない、誰がやっても差し支えないポジション。

むしろいなくてもいいのでは。と思っていた。

なんなら私は全然馴染んでいなかった。

生徒会という集団の中で、あいつとあいつ付き合いそうだな~みたいなのが多くて、

中学生の色恋沙汰にうんざりしていた私は自ら蚊帳の外に出ていた。

 

私と同じ書記のポジションにはもう1人、男子がいた。

本名を出したらかわいそうなので、ここでは彼の名前を矢野くんとする。

(アルビの選手で言うと誰に似てたかな~と真剣に考えた結果、

 別に似てはいないけど眉毛が薄いという共通点から矢野貴章を選んだ。)

私は別に矢野くんとは仲良くなかった。

矢野くんはモテてたわけではないけれど、中学生にしてはたくさん女友達がいた。

男女関係なくみんなに親切な人だったのでもちろん男友達もたくさんいた。

矢野くんはとにかくいい人なので、

大して仲良くなかった私も、矢野くんはすごいなと思っていた。

 

そんな、特に仲良くもなかった矢野くんは、県内トップの進学校へ進んだ。

私は女子校に進んだ。

 

高校時代、彼と私は一切接点がなかった。

ただ、高校3年の夏、なんとなく実家で新聞を読んでいたら、

矢野くんが地方版のページに載っていた。

球児たちの最後の夏、みたいな記事だった。

それを見たからと言って特に彼に連絡を取ることは無かった。

そもそも連絡先を知らなかった。

 

大学に入って、Facebookがまわりで普及し始めた。

ちょうど成人式までもう少しという時期だったこともあり、

私のようなひねくれ者にも地元の友人からじゃんじゃか友達申請が来ていた。

そして矢野くんともFacebookで繋がることになる。

彼は新潟県の大学に進んだようだった。

 

社会人になって、私は配属先が新潟県になった。

そのことをFacebookに書いたら、矢野くんもコメントをくれた。

彼も新潟県内で就職したらしい。

中学の同級生で、新潟の大学院に進んだり、新潟で就職したりしている人たちは

矢野くんの他にも何人かいるようだった。

「そのうち新潟駅でみんなで飲もうよ」みたいな話でSNS上で盛り上がった。

しかし新生活の忙しさもあり、具体的に実現することはなかった。

翌年5月、誕生日を迎えた私のFacebookページに、数人からお祝いの言葉が届いた。

その中に矢野くんもいて、「今年こそ飲もう!」みたいなコメントをくれた。

結局具体的に実現をすることはなかった。

でも、せっかく同じ県にいるし、他にも何にか同級生もいるし、

いずれはその飲み会を実現させたいと思っていた私。

翌年、矢野くんの誕生日が来た時「今年こそ飲もう!」みたいなコメントをした。

結局具体的に実現をすることはなかった。

その数ヶ月後、私の誕生日に矢野くんが「今年こそ飲もう!」みたいなコメントをくれた。結局具体的に実現をすることはなかった。

この流れがあと2回繰り返された。

 

そして2017年春。矢野くんの誕生日がきてしまった。

私は迷っていた。

今年もまた同じことを書くべきだろうか。

散々迷って、私はついに、書くのを辞めた。

 

それから数日後、先週の土曜日。

新潟駅前で前職の同期たちとまったり飲んでいると、

隣のテーブルに見覚えのある顔の青年が現れた。

 

「えっ…」

あの、眉毛の薄さは…まちがいない

「矢野くん!?」

「えっ!うそ!!ねこめしちゃん!!」

「久しぶり!!」

「久しぶり!!」

「飲もう飲もう行ってたのにまさかココで会うとは!!」

「ほんとだよ!!びっくりした!」

「はははー(話すことなくなってきた)」

「いやー(話すことなくなってきた)」

「じゃあまた」

「うん、またね」

 

といった具合に、別に何もありませんでした。

 

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